2024年9月のホノルル不動産協会のデータから今後のハワイ不動産マーケットを読み解きます。
Monthly Statistical Report - September 2024
オアフ島の住宅市場では、9月も売上は引き続き若干軟化しました。
一戸建て住宅の売上は前年比6.5%減で、232件から217件に減少しました。
一方、コンドミニアムの売上は376件から366件と、2.7%の小幅な減少となりました。
しかし、一戸建て住宅の販売は昨年の累計ペースを5.8%上回っている一方、
コンドミニアムの販売は昨年同時期に比べて5.6%減少しています。
第3四半期も同様の傾向を示し、一戸建て住宅の販売は昨年第3四半期に比べて4.4%増加しましたが、
コンドミニアムの販売は5.2%減少しました。
両市場とも、販売価格の中央値はわずかに変化しました。
一戸建て住宅の中央値は前年比6%上昇して1,112,722ドルとなり、
コンドミニアムの中央値は2.8%下落して517,500ドルとなりました。
一戸建て住宅のDOM(days on market: 物件が市場に出てから締結するまでの日数)の中央値は
1か月未満に留まり、平均19日で、昨年の20日とほぼ同じでした。
ただし、コンドミニアムは売却までに時間がかかり、昨年9月の21日と比較して平均は31日となりました。
一戸建て住宅の売上は899,999ドル以下の販売で最大の減少を記録し、
前年の82件と比較して36.6%落ち込み、わずか52件となりました。
コンドミニアム市場では対照的に、300,000ドルから499,999ドルの価格帯の売上高が
全体の3分の1以上を占め、取引数は135件となり、前年比16.4%増加しました。
当初の希望価格を上回る価格で取引が成立した一戸建て住宅は減少しており、
昨年9月の38%と比較して、今月は売上高の29%を占めました。
同様に、希望価格を上回る価格で販売されたコンドミニアムユニットの割合は減少し、
1年前の20%と比較して15%に減少しました。
一戸建て住宅市場における契約締結数は前年比16.8%増、前月比15.3%増の271件となりました。
一方、コンドミニアム市場では前年比7.5%増となったが、前月比では2.7%減となりました。
販売物件数は前月比で安定しており、1%未満の変動でした。
しかし、昨年の同時期と比較すると物件数は急増しており、一戸建て住宅では27.5%増の755件、
コンドミニアムでは58%増の1,887件となりました。
9月の新規物件数は、一戸建て住宅が351戸、コンドミニアムが631戸で、
それぞれ前年比24.9%と22.3%増加しました。
西オアフ地域では一戸建て住宅物件の増加率が最も大きく、
Ewa Plainでは63.2%増の62戸、Leewardでは46.2%増の38戸となりました。
コンドミニアム物件はほとんどの地域で増加し、
Diamond Headでは前年比188.9%増の26戸、Pearl Cityでは前年比78.3%増の41戸となりました。
※出典:Honolulu Board of REALTOR®