2021年12月のホノルル不動産協会のデータから今後のハワイ不動産マーケットを読み解きます。
2021年12月のオアフ島の添付の統計が出ましたので共有させて頂きます。
日本からの渡航者は大変限られた年末年始であった中、
米国本土からの富裕層は例年通りハワイで過ごされ、コロナ以降での
ハワイ滞在期間が以前より長期化しており、広さや立地においてより良い
物件を求め、高額帯の買い付けが入るなどの動きが見られた年末年始でした。
Oahu Monthly Statistical Report - December 2021 (hicentral.com)
2021年12月のオアフ島の不動産市場は、売上において前年比で
戸建ては10%の減少、コンドミニアムは15.4%の上昇で終えました。
中間価格においては、戸建ては2021年8月に出た記録と同じ
$1,050,000、コンドミニアムでは2020年12月比ではわずかな
上昇の$485,000でした。
オアフ島の戸建て市場では新規売出し物件が出ている一方
エスクロウにある契約中の件数は前年比では減少しました。
コンドミニアムの市場は継続して強く、新規売出し物件数で13.1%、
契約物件数で16.7%、エスクロウでの総在庫数も11.5%と上昇しました。
全体比較では2021年のオアフ島の総売上高は2020年から37.3%増加しており
内訳は戸建てで17.9%、コンドミニアムでは53.1%の急増が見られました。
売出価格に対する買い付け額の中間値は戸建てで102%、コンドミニアムで100%で、
これは戸建ての半数以上の売主が売出価格よりも上の価格での買い付けを得ており、
コンドミニアムの売主も少なくとも半数が満額またはそれ以上で売却した事を意味します。
売出から買い付けまでに要した日数の中間を示すdays on the marketでは
戸建てわずか9日、コンドミニアムでは12日でした。
2021年の大半が前年比2桁の価格上昇で、戸建ての年間中央値は
19.3%上昇し$990,000でした。
2020年の戸建て年間中央値は$830,000でした。
2021年では戸建て物件の60.8%が満額以上で成約となっており、
2020年は31%でした。
$700,000~$999,999の価格帯が戸建て販売の大部分となる40%近く
を占めましたが、売上高の増加の多くは$1,000,000以上の価格帯で見られました。
2021年での戸建てで$1,000,000~$ 1,499,999の価格帯で成約になった件数は84.5%増加し、
$1,500,00~$ 1,999,999での成約は95.6%増加、
$2,000,000またはそれ以上での成約件数は倍以上の145.5%増加でした。
2021年のコンドミニアムで$400,000~$ 499,999の価格帯での成約件数は、
全体の18.4%を占め、年間販売価格の中間値は$ 475,000で
2020年の$ 435,000から9.2%上昇しました。
戸建て市場と同様に、コンドミニアムにおいてもより高い価格帯の物件での
売り上げが倍以上となりました。
$600,000~$999,999の価格帯の売上高は114.6%増加し、
$1,000,000以上の売上高は162.0%増加しました。
コンドミニアム物件の需要の増加が供給レベルを激しく落ち込ませ
一部のエリアで競合の動きを強めました。
2021年のオアフ島のコンドミニアム市場では36.8%が満額以上で成約となっており
多くの地域で成約物件の50%以上が満額以上でした。
※出所:Honolulu Bord of REALTOR®