2023年11月のホノルル不動産協会のデータから今後のハワイ不動産マーケットを読み解きます。
Monthly Statistical Report - November 2023
11月の不動産販売数は前年比でわずかに減少し、合計販売数は昨年11月と比較して約8%減少しました。
一戸建て住宅の販売は6.3%、コンドミニアム市場は8.8%それぞれ減少しました。
両市場とも11月の販売価格の中央値は10月の数字と酷似していました。
一戸建て住宅の中央価格は前年比4.3%下落して$1,100,055となりましたが、
反対にコンドミニアムは7.5% 増加して$516,179となりました。
11月の契約締結数の大部分は$800,00から$999,999の価格帯の一戸建て住宅が
ペンディングセールスのほぼ3分の1を占める56件となりました。
コンドミニアム市場では、ペンディングセールスの75%以上が$200,00から$799,999の価格帯で、
その中でも$300,000から$599,999の価格帯が多く、その月の契約締結数の約46%を占める結果となりました。
一戸建て住宅の場合、$800,000から$1,199,999の価格帯が最も販売数量の減少が大きく、
昨年11月の販売件数が82件であったのに対し59件と、前年比28%減となりました。
一方、$500,000から$799,999の価格帯は60.9%増加し、37件となりました。
コンドミニアム市場では、$200,000から$499,999の価格帯が127件の販売で23%下落しましたが、
他のほとんどの価格帯の販売は比較的安定していました。
提示価格を上回る金額での取引数は減少しました。
一戸建て住宅市場では、提示価格を上回る取引の割合は21%となり、昨年の31%から減少しました。
コンドミニアム市場ではわずか19%で、昨年11月のほぼ4分の1となりました。
物件が市場に出ている期間は長くなりましたが、一戸建て住宅やコンドミニアムのDOM
(Days on market: 物件が市場に出てから締結するまでの日数)の中央値は引き続き1か月未満でした。
一戸建て住宅のDOMの中央値は29日で、昨年11月の18日から増加しました。
一方、コンドミニアムのDOMの中央値は23日で、昨年11月と比べて5日増加しました。
一戸建て住宅とコンドミニアムの新規物件掲載件数は昨年に比べて減少し、それぞれ7.6%と13.1%減少しました。
一戸建て住宅市場の月末時点の販売物件数は672件で、前年比 1.5%減少しましたが、
コンドミニアムの販売物件数は前年比7.5%増の1,337件でした。
しかし両市場とも依然として販売物件数の水準が新型コロナウイルス感染前の数字を下回っており、
2019年11月と比較すると一戸建て住宅で32%、マンションで26%減少しました。
※出典:Honolulu Bord of REALTOR®