2023年6月のホノルル不動産協会のデータから今後のハワイ不動産マーケットを読み解きます。

Monthly Statistical Report - June 2023

ホノルルの不動産協会が発表した再販売統計によりますと、

戸建て住宅とコンドミニアムの月間販売価格の中央値は前年比4.5%減少しました。

6月の月間販売価格の中央値は戸建て住宅が105万ドル、コンドミニアムは51万ドルとなり、

戸建て住宅の販売は昨年6月と比べて30.5％減少し、コンドミニアムの販売は24.9％急落しました。

しかしながら市場ペースは依然として比較的速く、ほとんどの物件がわずか2週間強で契約締結となりました。

6月に平均住宅ローン金利が上昇したため、

両市場で契約締結件数が前年比および前月比で減少し、ペンディングセールスに顕著な影響を与えました。

戸建て住宅市場では、ペンディングセールスが前年比で24.3%、前月比で10.5%減少しました。

コンドミニアム市場では、前々年比17.2%減、前月比18.1%減と懸案の販売不振が発生しました。

6月は戸建て住宅で231件、コンドミニアムで415件の契約が締結されました。

両市場とも、2023年第1四半期から第2四半期にかけて二桁の売上成長（一戸建て住宅で28.4％増、マンションで27.2％増）を

記録しましたが、第2四半期および年初から現在までの売上高はいずれも昨年6月の約3分の1に減少しました。

価格に関しましては2021年から2022年上半期にかけて見られた急速な上昇から、2023年にかけてやや安定しています。

年央時点の戸建て住宅の年初から現在までの販売価格の中央値は105万ドルで、昨年の中央値111万1211ドルから5.5％減少しました。

昨年と同様に、80万ドルから99万9,999ドルの物件が2023年6月および年初から現在までの戸建て住宅販売の顕著な部分を占め、

それぞれ約31％と約29％となりました。

年初から現在までのコンドミニアム販売価格の中央値は50万ドルで、昨年6月の中央値である51万5,000ドルをわずか2.9％下回っています。

昨年上半期、当初の提示価格を上回る価格で販売された戸建て住宅は1,189戸で全体の61％であったのに対し、

今年の上半期には337戸で全体の約26％となりました。

また、希望価格を全額受け取ることができた戸建て住宅販売は昨年全体の13%でしたが、14%となりました。

コンドミニアム市場では、当初の希望価格を上回って販売された販売数は

昨年上半期に全体の43%となる1,589件と比較して、全体の21%で502件でした。

希望価格を全額受け取ったコンドミニアム販売のシェアは、昨年の19%と比較し、年初から現在までで21%でした。

先月末時点では、市場の販売物件数は昨年6月と比べて増加していました。

2023年6月は、販売中の戸建て住宅が605戸（前年比 14.8%増）、コンドミニアムが 1,159 戸（前年比 16.1% 増）となりました。

しかし2019年のパンデミック前の販売物件数と比較すると、戸建て住宅の数は40％以上、コンドミニアムの数は30％以上減少しました。

※出典：Honolulu Bord of REALTOR®