2021年4月のホノルル不動産協会のデータから今後のハワイ不動産マーケットを読み解きます。
オアフ島の不動産市場がセールス・売出件数において
急降下を見せてから1年経った今年4月では
完全なる立ち直りを見せたと言えます。
ロックダウンにあった2020年4月と比較すると
成約件数においては戸建てで51.2%、コンドミニアムで88%
とそれぞれ上昇しております。
前年比での大きな変動は、パンデミックや外出禁止令の発令の衝撃
によって引き起こされた不動産活動の低迷によるものでした。
<戸建て>
$700,000~$999,999の価格帯の戸建てでは4月で167件もの成約
を記録しており、2020年4月比では45.2%上昇しています。
$1,000,000以上の価格帯の戸建ての成約件数においても118件、
$2,000,000以上では40件と前年比で倍以上の数字が出ています。
4月に登記された戸建ての58.9%は満額以上での成約でした。
かつ戸建て需要の高まりはMedian Days on Market
(売出しから買い付けが入るまでの日数)も9日という記録を
今年1月から4カ月連続で4月も維持しています。
戸建ての新規売出物件数が前年比58.3%と上昇し出した一方、
売出し中にある総件数は前年比35.3%とまだ在庫不足の状態
にあります。
<コンドミニアム>
オアフ島西側に位置するエバ・ワイパフ地区における
コンドミニアムの成約件数は前月比で22.8%・57.9%と
飛躍的な上昇を見せています。
メトロ地区のコンドミニアムにおいても前年167件から
345件と倍以上の成約件数をあげています。
4月で登記したコンドミニアムの物件のうち30.9%が
満額以上で成約になっており、Median Days on Market
(売出しから買い付けが入るまでの日数)も2017年6月
以来となる13日という記録をたたき出しています。
コンドミニアムにおいても新規売出物件数では前年比60.5%
と上昇しておりますが、売出し中にある総件数は前年比17.6%
とこちらもまだ在庫不足の状態にあります。
持続的な需要と在庫不足、さらに歴史的な低金利と合わさり
展開の早いかつ競争の激しいハワイ不動産市場となっています。
※出所:Honolulu Bord of REALTOR®