2021年3月のホノルル不動産協会のデータから今後のハワイ不動産マーケットを読み解きます。
戸建ての中間価格が$950,0000と3カ月連続で更新するなど
売手市場が続いています。
コロナウイルスワクチンは医療従事者、高齢者以外の一般の枠にも接種が広がってきており、
かつ本土からの渡航者数も伸びている中で、ローカル・米国人が主軸となる
ハワイ不動産はコロナの影響はほぼ忘れられる程復活していると言えます。
リーマンショック時もハワイ不動産の回復が早かった事が思い出されます。
成約件数
コロナ前の2020年3月と比べると戸建てで19.1%、コンドミニアムで52.7%上昇
と共に二桁を超え著しく伸びております。
四半期で見ても成約件数は前年比で戸建てで11.9%、コンドで32.5%と共に
大変活発な状態で第一四半期を終えています。
$800,000以下の戸建てのセールスが36.1%落ち、$1,500,000以上の成約件数が
113%増えるなどの不均一な動きも見られますが、コンドにおいては価格帯による
大きな差はなくほぼ均一に安定したセールスとなっています。
中間価格
戸建ての中間価格は3カ月連続しての記録更新で、前年比17.3%
先月比でも3.5%伸ばした$950,000でした。
需要の多さに対して共有不足が継続されている事により戸建て・コンド共に
満額以上で成約になっている件数が2020年3月比でほぼ3倍となっております。
戸建てにおいて2020年の第一四半期に満額以上の成約件数は19%であったのに対して、
今年の第一四半期においては既に50%の数字に達しております。
コンドミニアムにおいても2020年の10%であったのに対し、
今年既に29%に達しております。
Median Days on Market
売出しから買い付けが入るまでの日数(Median Days on Market)の平均は
戸建てで9日という記録を3月も維持して終えています。
在庫件数
在庫不足のオアフ島不動産市場において、新しい売出物件数として
戸建ては前年比12.6%上昇(439件)とエリアを問わず全体的に大きなジャンプを見せました。
コンドミニアムにおいても715件と前年比17.2%上昇しております。
※出所:Honolulu Bord of REALTOR®