ハワイ不動産の最盛期となる夏のシーズンは戸建ての成約件数において前年比12.7%高という上昇となり、コンドミニアムも前月比11.5%上昇からみても安定の数字で終える結果となりました。
2020年9月のホノルル不動産協会のデータから今後のハワイ不動産マーケットを読み解きます。
2020年9月のホノルル不動産協会マーケットデータが発表されました。
活発なオアフ島の戸建て市場中間価格において新記録となる$888,000を樹立し、売り出し開始から何日で物件が契約締結にいたったかという需要と供給の関係を示す数値であるDays On Marketでは9日というこちらも記録を樹立しました。
一戸建てのセールスにおいては、$700,000以下の価格帯では36.3%の減少となりましたが、一方で$700,000?$1,499,999の価格帯は最も活発で前年比より74件、39.4%の増加となり、$1,500,000以上の高額物件でも前年比42.9%上昇となりました。
印象的な統計として、室内の広さが2,000sqft(186㎡)以上の一戸建てにおいて前年比37.9%上昇、退役軍人向けの住宅ローン(VAローンと言います)による成約件数も前年比26.1%増加とも出てきています。リモートワークの定着化や軍人バイヤー層の上昇がみまれる統計結果と言えます。
コンドミニアム市場は控えめで前年比2.1%、10件の減少となり現状維持と言えます。
コンドミニアムで最も活発な価格帯は$400,000?$499,999と$600,000?$699,999と中間価格は$445,000を維持しましたが、Days On Marketは21日と前年比の27日より短い期間で契約締結に到っています。
コンドミニアムにおいても退役軍人向けの住宅ローンによる購入件数は前年より34.7%増加となっています。
売出価格以上で成約になった件数は一戸建てで昨年の79件より163件、コンドミニアムでも昨年の62件から82件と共に増加という統計も出ております。
秋のシーズンに入る今は、市場に出ている在庫件数は前年比一戸建てで39.3%、コンドミニアムで5.8%と共に減少にあります。
依然として在庫が少ない一戸建て市場は新規物件も増えない中で、継続的な需要の存在が要因となっていると考えられます。一戸建てより在庫数の減少は緩やかであるコンドミニアムですが、需要においての伸びもゆっくりであるため、昨年の第三四半期に比べると成約数は13.4%減少の結果となっております。
ご自分の目でもっと詳しく確かめたい方、ホノルル不動産協会のマーケットデータをお送りいたしますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
先月27日からホノルルでは、9月9日まで約2週間のロックダウンがさらに2週間延長となりました。不動産ビジネスとしては、セールスのオープンハウスは禁止となりましたが、プライベートショウイング(内覧)はセールス、賃貸ともに可能です。開発会社にもよりますが、ショールームでのバーチャル内覧も緊急事態宣言が出ない限り5名以下等の人数制限により、アポイント制で可能でございます。気になる物件や渡航開始前の情報収集など、ご希望や用途に合った物件のご提案や現地スタッフとテレビ電話をお繋ぎしてのオンラインによる内覧もご好評いただいております。こちらもご興味のある方はお気軽にお問い合わせください、執拗い営業はございませんのでご安心くださいませ。
※出所:Honolulu Bord of REALTOR®