2025年2月のホノルル不動産協会のデータから今後のハワイ不動産マーケットを読み解きます。
Monthly Statistical Report - February 2025
オアフ島の住宅市場は2月に好不調の波が見られました。
一戸建て住宅の中央価格は過去最高値を記録しましたが、一戸建て住宅とコンドミニアムの販売総数は減少しました。
一戸建て住宅の中央値は118万5000ドルと過去最高を記録し、2024年2月から10.2%上昇しました。
これは、2022年5月に記録された115万3500ドルというこれまでの最高値を上回りました。
しかし、買い手側の競争激化によって記録的な価格が続いた過去の時期とは異なり、
最近の動向は市場の均衡がより取れていることを示唆しています。
2月の中央値は、当初の希望価格に対する割合が98.0%で、前回の記録更新時の102.2%から低下しており、
希望価格を上回る価格で売却される住宅が減少していることを示しています。
一方、マンションの中央値は、昨年2月の51万2500ドルから前年比3.6%下落し、49万4000ドルとなりました。
2月の戸建て住宅の中央値が過去最高を記録したのは、販売サンプル数の減少と販売分布の変化によるものです。
110万ドルから139万ドルの価格帯の取引は、2月の売上高の27%を占め、昨年の21%から増加しました。
一方、89万9999ドル以下の価格帯の取引は、昨年の30%から22%に減少しました。
住宅の売買は両市場で引き続き異なるペースで推移しました。
一戸建て住宅の市場滞在日数の中央値は23日で、前年の30日から減少しました。
一方、マンションは売却までに時間がかかり、市場滞在日数の中央値は39日から48日に増加しました。
新規物件数は逆の傾向を示し、一戸建て住宅は4.7%減の281戸、マンションは20.3%増の641戸となりました。
マンションは全価格帯で新規物件が増加し、新規物件の約50%が30万ドルから59万9999ドルの価格帯に集中しています。
稼働中の物件数は依然として多く、一戸建て住宅は前年比21.5%増、マンションは55.6%増加しました。
1月と比較すると、一戸建て住宅は1%の微減、マンションは3.4%増加しました。
購入者の需要も変動しており、一戸建て住宅の売買契約件数は前年比13.4%減、マンションは2.3%減となりました。
しかし、1月と比較すると契約件数は増加し、一戸建て住宅は前月比11.5%増、マンションは同6.7%増と、
市場環境の変化にもかかわらず購入者の関心が継続していることを示しています。
※出典:Honolulu Board of REALTOR®