2022年12月のホノルル不動産協会のデータから今後のハワイ不動産マーケットを読み解きます。
Monthly Statistical Report - December 2022
戸建て住宅の販売価格の中央値は大幅に下落をし 104万9500ドル、またコンドミニアムの販売価格の中央値も
減少し50万2500ドルでした。一戸建て住宅市場では、80万ドルから99万9999ドルの振り幅が225%という大幅な増加をし、
2021年12月には44件の物件掲載のみがあったのに対し、2022年12月末には143件の物件掲載数となりました。
コンドミニアム市場では、主に中・上位の価格帯での物件在庫が最も大きく増加しました。前年比では、
40万ドルから199万9999ドルの価格帯の物件在庫が50%増加しました。
元の価格の受け取り割合の減少が続いており、一戸建て住宅の売り手が2022年12月に獲得した
定価の中央値は96.7%と昨年の102.1%から下落しました。
コンドミニアム市場では2021年12月の100%に対し獲得した元の定価の割合の中央値は98.5%ありました。
元の定価を獲得した割合の減少が続いており、一戸建ての売り手が2022年12月に受け取った
定価の中央値は96.7%となり、昨年の102.1%から下落しました。
2022年度末の統計2022年、オアフ島の不動産市場は転換期を迎えました。
今年は2021年と同様に、住宅ローン金利が歴史的な低水準付近で推移し、購入者間の激しい購入競争が始まり、
金利が急速に急上昇して逆風が吹き荒れる中で年を終えました。
主なハイライトは以下となります
2022 年第 2 四半期は、一戸建て住宅 63%また、コンドミニアム44%と当初の提示価格より高く成約しました。
2022年5月の一戸建て住宅市場の中央値は115万3500ドルと過去最高額を記録し、6 月のコンドミニアム市場の
中央値は53万4000ドルと過去最高値を記録致しました。
住宅ローン金利は年間を通じて上昇を続け、平均金利は10月下旬に7%台に到達し、2022年末には6%台半ばとなりました。
第4四半期では当初の希望価格より高い価格で売却された物件の割合が、一戸建て住宅では29%とまた、コンドミニアムの販売は25%まで減少しました。
今年度末の一戸建て住宅の販売件数は 3,474 件と前年度と比べ 23.2%減となりました。年末の中央値は110万5000ドルに
上昇し、2021年の年間の中央値は90万ドルに比べ11.6%増加しました。
2022年コンドミニアムの販売件数は、6,353件となり、11.8%減少しました。
年末の販売件数は、2007年に遡る大流行前の販売件数をまだ大きく上回っています。コンドミニアム市場の
年間販売価格の中央値は51万ドルと、前年と比べ7.4%増えました。
価格帯別の販売件数はばらつきがありました。一戸建て住宅は、130万ドルから159万9999ドルの価格帯で11%増加しましたが、
60万ドルから89万9999ドル価格帯の物件が大きく減少し昨年度と比べ47%減少致しました。年末のコンドミニアム市場では、
69万9999ドル以下の価格帯の販売件数が19%減少しました。
しかし、70万ドル以上の価格帯で販売されたコンドミニアムは、前年度と比べ15%増と急増しました。
年末の新規物件掲載は一戸建て住宅で13.5%、コンドミニアムで8.7%共に減少し、売り手と買い手の動きは鈍化しました。
しかし、物件が市場に出てからの成約日数の中央値は戸建とコンドミニアム共に12日間ありました。
※出典:Honolulu Bord of REALTOR®